2015年6月29日月曜日

第11回商店街うんちくツアー ~WEショップ ほんもく~

 「泉湯」を出た一行が次に向かったのは、リサイクルの店「WEショップ ほんもく」。


 代表の今関さんからWEショップの仕組みや活動の内容をお聞きしました。


 WEショップというのは神奈川県内に53店舗ありまして、あとは東京に2店舗です。
 全体で55店舗です。
 いちばん最初の店は15年ほど前にできました。
 私たちは3年目です。


 先輩たちにいろいろ教えてもらいながら、なんとか赤字を出さずにやっています。
 WEショップで販売している商品は、寄付というかたちでいただいております。

 買い取りでもなく、お預かりして売ったら手数料をいただくというシステムでもありません。


 おうちの中で眠っていて、もう全然使わない、でもまだ充分使えるというような品物を、こちらに持って来ていただくのです。

 それらに値段を付けて販売し、売り上げから家賃や光熱費などの必要経費を差し引き、残った利益は国内外で平和活動や地域活動をしている小さな団体を支援していくために使っています。
 チャリティーシップなのです。


  これはフィリピンの山岳地帯の人たちが昔から栽培していた生姜で、彼らはこれを粉末にして砂糖を加え、病気予防のために飲んでいたんですね。
 これを日本で売ることによって、村の自立を支援する活動団体があります。


 本当に役立っているのかどうかを知るために、WEショップの人が山岳地帯まで見に行き確認してきました。
 そして私たちはこれを仕入れて売ることによって、村の自立を支援しています。


 こちらは着物のリメイクです。
 シミがついちゃったりしてもう着ることはないけど、捨てるにはモッタイナイというような着物を、縫い物が好きなボランティアによってリメイクして売っています。
 ゴミにせず別な形でよみがえらせているのです。


 現在、このお店には非常勤スタッフが3人とボランティアさんが15人います。
 みなさん、自分の住んでいる町にこういう店があったらいいな、という思いを集めて、ここでやらさせていただいています。


 そちらにある物は、東日本大震災の復興支援品です。
 福島のいわき市の食品や文房具を仕入れて販売し、年に2~3万円の支援をしています。
 ちなみに昨年は、6万円ぐらい仕入れて販売しました。

 そちらのブルーのスカートはカンボジアシルクでできています。
 「カンボジアの少女たちの手に職を」という活動をしている団体(地球の木)があるのですが、そこで余ったシルク、これを捨てるのはもったいないということで、私たちがいただいてスカートを手作りして販売しています。
 売り上げの一部をその団体に差し上げています。


 いろいろなチラシも置いています。
 福島の子どもたちは放射線があるからなかなか外で遊ぶことができません。
 そこで神奈川に来ていただき、思いっきり外で遊んでもらおうという活動をしている団体のものです。
 神奈川リフレッシュプログラムに対するサポートのお願いチラシです(上から2段目)。


 それからネパール大地震の支援活動をしている団体のチラシです。

 WEショップは物の販売だけではなく、お店に来られたお客さんに対し、こういうチラシを見ていただき、微力ですが情報を発信しています。
 こういとこにも存在意義があり、支援を何年も継続していこうと思っています。


 今関さんには交流会にも来ていただき、さらにお話を聞く予定で次のお店「山田硝子店」に向かいました。

リンク
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posted bu よんなん

2015年6月26日金曜日

第11回商店街うんちくツアー ~泉湯~

 今年で第11回目を迎えた商店街うんちくツアーが6月20日に開催された。
 これは本牧町・本郷町のお店を訪ね、店主からこだわりの商品やうんちくを聴くというツアーで、毎回これを楽しみにしている参加者も多い。

 今回の集合場所は上台集会所。かつて上台公設市場があった所に建っている中区の施設である。
 
 ツアーの運営委員でもある本牧リボンファンストリートの羽生田さんから今回のツアーの概略説明があった。

 いつもならばここで商店会会長の挨拶があるのだが、最初に訪問するところが銭湯ということで、説明のあとすぐに出発した。
 「泉湯」の常連客は2時前にはノレンをくぐって脱衣所に来てしまうから急がなければならなかったのだ。

 まずは参加者全員で「泉湯」へ向かう。
 


 「泉湯」は北方町の住宅街のなかにある。

 店主から、玄関上にあるステンドグラスの説明を聞く。
 大正時代から続く銭湯が廃業した時、そこに飾られていたステンドグラスを貰い受け、ここに設置したという。

 参加者が「亀のデザインですね」と質問すると、「そうなの、廃業した銭湯の名前は亀の湯だったからね」と店主。

下駄箱

貴重品ボックス

 このあと脱衣所に入ってお話を聞く。


 私はこの銭湯の2代目です。

 親父が東京で所帯を持って、流れ流れてここに行きついたのです。5か所くらい回ってきました。

 昔はね、お風呂屋さんというと皆さん、そこが家だと思うでしょうが、そうじゃないんですね。
 アパートと同じように2年契約でお風呂を借りて営業していたのです。
 
 そこで儲からなければ、ほかに移っていくのね。
 私が生まれたのが麻布、2番目が赤坂、3番目が海岸通り、
5番目、6番目が元町、そして7番目がここで生まれています。
 私の兄弟ですよ。

 戦後は、ここを売って町田に来ないかという話もありましたが、
昭和24年の正月かな、大雪が降った日に親父が酒を呑みながら、2階から雪景色を見ていて「こんないいところはない」と思って、そのままここで営業を続けています。

(ここで脱衣所から湯船に移動)

 皆さんご存知のように、お風呂屋さんというのは衛生をきちっとしていなければなりません。
 しかも塩素があまり強いというのもいけません。

 営業前にこうして試験管にお湯を入れて検査をしています。
 こういう色が出ればいいのです。
 そして終了まで同じ状態が続くのが我々の願いです。

 それからね、洗い場の下に配管があるのですが、これが20年ぐらいで漏れてきたりして修繕をしなければならないのです。

 書き換えたばかりのペンキ絵

 現在の建物は昭和23年に建てたもので、その後、昭和44年ごろかな、一度修理をして、それからまた平成元年ころ、配管をし直しました。
 とにかく費用がかかるのです。
 100万円単位ですからね。

 こういうことで廃業していくお風呂屋さんも多いのです。

 幸いうちは倅が「あとを継いで続けるよ」といってくれたので、また修理して現在に至っています。

(洗い場から脱衣所に移動)

 この床を見てください。昔風の縁甲板です。
 この下には3寸角の大引きが2層になっています。

 普通は大引きの上に垂木をのせ、その上に縁甲板を張るのですが、ここは大引きの上を2重にしているのです。

 平成元年ころ、あちこちで建物の解体が行われましたが、そのときに出たヒノキとケヤキ材を再利用して床下を造ったわけです。

燃料用としてやって来た廃材の中にあった欄間を再利用


 あれから25年経っているけど、これほど頑丈なのです。(床の上で飛び跳ねながら)
 これが外材だったら、こんなにはもたなかったでしょうね。

改修工事の写真

 それから通風が大事です。
 縁側の外を見てください。

 ブロック塀に穴を開けているのですが、
 こんなことをやっているお風呂屋さんなんてないでしょうね。
 これは風通しを良くするためなんです。
 外から見えちゃうんで男湯だけですけどね。

質問
男湯と女湯の位置は、どこでも同じなんですか。

回答
いや、それは銭湯によって違います。
中には1週間おきに男女を入れ替えるとこもあります。

質問
お歳はいくつですか。

回答
昭和8年生まれで82歳です。

質問
今いちばん苦労しているのはなんですか。

回答
ガス代が値上がりしていることですね。
厳しいです。

昭和29年に横浜市が発行した「入浴者の心得」

燃料用の廃材に含まれていた柱を再利用


 「おかみさ~ん、時間ですよ~」なんていう銭湯のTVドラマがあったけど、今回の訪問でもそろそろ常連さんが入浴に来る時間となり、次のお店へ移動することに。

つづく
posted by よんなん







2015年6月17日水曜日

ビワ食べ放題のカラスたち

 先日、本郷町の商店街でこんな光景に出会いました。


 
 福島医療ビルの前の電線にとまっているカラス!
 これだけならよく見かける光景ですが、問題は一羽ではなく大集団で、こんなことをしているのでした。



 街路樹のなかで一本だけビワの木なんですね。
 なぜ、こんなところに果樹が…




 奴らが食べ散らかして行った果実。
 食べ放題じゃないぞ、カラス!

posted by よんなん